「その時、3人の誰がどっちについて行くかで、父さんも母さんもすごく悩んだのだけれど」
結局、跡取りの為に長男の当時中学生のユウーー兄と、家の雑務をする為当時小学高学年のユキーー姉が、父について行くことになった。
「ココはまだ小さかったから、誰か面倒見てくれる人が必ず必要だったし…3人にそれを求めるのは酷だったから…」
だから、ココは母さんの方に来ることになったの。と、母は言う。
「結局1人になったのは、ココだったけどね」
母は苦笑する。
ココはそれを聞いて思い付いたように問うた。
「ねぇ、父さん達は母さんが亡くなったこと、知らなかったの?」

