ココは腹を括り真っ直ぐ立つ。

それを見たユキは、真面目な顔をして、ココの前に立ち、天使の証である羽根と、何やら大きな杖を、光と共に出した。



「これより、大天使候補の契約を行う。
汝は大天使の証を受けた者なり。名を申すべし」

ユキの持っていた杖が光を放ち、ユキとココの足下に、大きな1つの魔法陣らしきものが現れる。


「我は、月波 心」


「汝の名は、月波 心。
汝、大天使を志し、人の為に汝の力を使うことを誓うか」


これは、形式的な誓いではある。

しかし、ココがこのユキの言葉に答えるのは、大きな決意が必要だった。