「おじさんーーー家族が離れて行っちゃったって……」

それって、あたし達のことだったの?


ココは小さく呟いた。

存在すら知らなかったとはいえ、おじさんに寂しい思いをさせていたのは、自分だったのだろうかと。




「はぁーーーい!ストップ!!」


空気の読めないんだか、読む気が無いんだか、そこで神が大きな声を出す。


そして言った。

「ココ、お前に明日いっぱい時間をやる。だから、その間家族で過ごせ」

神は驚いたココに、にっこりと笑った。


「みんなもそれで良いよな?」


他の4人に神が聞くと、みな一様に頷く。


「みんな…ありがとう」



瞬く間に決まった明日の予定に、ココは面食らいながらも、しっかりとお礼を言った。