ただ、気になることが一つ。


「おじさんは、いつ、あたしがーーその、娘だっ、て知ったの?」


初めからずっと知っていたのなら、生き別れていた娘なのに、他人としてしか付き合えないというのは、おじさんにとって、苦痛だったのでは無いだろうか。



「由紀ーーココちゃんのお姉さんが、私の病室に入って来た時」


それまでのココちゃんの仕草なんかから、薄々察していたらしいが。


そういえば、ユウとユキのおじさんに対する風当たりがきつかった。

それも、父親だと知ってたからだろうか。