「あっ、それからね、この人ーーー覚えてる?」 母と兄と姉がそっと避けると、見えたのは、課題の時に出会った、男性だった。 ココが最期を看取った、あの男性。 「おじさん……」 「ココちゃん、久しぶりだね」 微笑む男性を指し、ユウが言った。 「この人、俺たちのーーココの父親」 「っ!ーー、そうだったんだ」 驚いたものの、どこか納得するものがあった。