ココは黙って後ろを向く。

つられて、他の4人も後ろを振り返った。


いつの間にか開いていた入り口に、何人かの人が立っているのが見える。


でも逆光のために、誰かは見えなかった。



目を凝らすココに近付いて来たのは、大きな人だった。


「ーーーははっ、逆光で見えないんだろ?ココ」


「えっ…」

この声はーーー

ココは近くに立つ人の顔を見た。