ユキは続けて言う。


「じゃ、今から『契約』するから、ちょっと私から離れて立って」


「契約?」

ココはユキに聞き返す。


ユキはうん、と頷いた。

「契約ーーー大天使候補になりますっていう、申し込みみたいなものかな。
契約することによって、このブレスレットを使えるようになるの」