「昨日渡したチェーンは?」 ユキの前に立ったココは、左手首を黙って差し出す。 あまり装飾品を身に付けないココには、チェーンが邪魔で仕方なかった。 しかし、丸くて白い飾り以外、何もチェーンに付いておらず、外し方が分からない。 手を通して抜けるほど、そのチェーンは長くも、ココの手首が細くも無かった。 「ん、オッケ。ちゃんとあるわね。 課題をクリアしたらここの白いところに力が溜まっていくからね」