「さっ、ココ?課題をする前に準備というものがあるからね。
まず、ユウが帰って来るまでにそれをしましょう」


自分の家のように勝手に使っていたカップなんかを片付け、ぼんやりしていたココに、ユキは声をかける。


「………準備?」


「どういう?」と言葉を続けようとしたココだったが、それは言葉にならずに終わる。


ユキがピシリとこう言ったから。

「いいから。順を追って説明するから。
とにかく、私の前に立って。動いてくれないと話が始まらない」




「………はい………」




ココはいそいそと立ち上がる。