heure de la'nge〜天使の時間〜





「あの……」


トントン。


きるは倒れた女の人を優しく叩く。


が、反応は無い。



「どうにかできるだろ?」

真がふてぶてしく、アイカに言った。




「出来るわっ!今からやろうとしてたところよっ!」


カチンと来たアイカは、売り言葉に買い言葉、といった風に返し、ズカズカと女の人の下へ近づき、手をかざす。



柔らかなオレンジ色の光が女の人に降り注いだ瞬間、女の人の瞼が動いた。