heure de la'nge〜天使の時間〜




課題の内容は『お母さんに会ってみたい』というものだった。


一見簡単そうであり、ココも同じような課題をしたことあったが、依頼人の母は彼女が生まれた時に亡くなっている。


霊体の母に会う、ということだろうか。



「とりあえず、行ってみなきゃ分かんないよねっ」


きぃが今にも翔び立ちそうな勢いで言う。


それを待て。と止めたのは、真だった。



「今から行くのは少し遅い。
もう陽が沈みかけている」


その言葉で大天使候補生の4人が外を見る。


夏の雰囲気漂い始めた外は、既に夕焼け色に染まり始めていた。