「ま、とにかくこの子が“運”のきいちゃん。
でこっちがーーー前にちょっと言ったの覚えてる?」
ココは何のことかと首を傾げる。
「俺の友達に大天使候補生がいるって言った話。ーーーあっ、覚えてる?
その友達が、こいつ。“知”の力、真(まこと)」
「……よろしく」
低めの声が聞こえて来た。
「よ…よろ、しく……」
「おい、ココちゃんびびらせんな。
大丈夫、こいつ慣れればよく喋るし、良いやつだから」
琉の言葉に、ココは笑って頷く。
その時、ここにいつまでいるつもりだ?というユウの声が飛んできた。
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