heure de la'nge〜天使の時間〜





「学校で、同じクラスだって聞いたんだけど……?」


何も言わないココに、困ったような声でこう言うのは、琉だった。


「あっ、琉さんっ!」


「うん、覚えててくれて嬉しいよ。僕は“時”の力。
で?きいちゃんのことは覚えてないと」


気まずそうな顔で、ゆっくりココは頷く。


「うーん、確かに喋ったことはないけどさぁ……」と項垂れるきぃを、ユキが慰めに行った。