「…………おじさん……?」 病室に入ると、いつも通りニコニコ笑ったおじさんが居た。 「おや、ココちゃん。今日は早いな」 「うっ……うん。あの、えと、おじさん……元気?」 「うん?元気……おじさんは病気だからね。でも、大丈夫。いつも通りだよ」 ほら、こっちへおいで。と手招きするおじさんの雰囲気に、ココは安心し、気が緩む。 ココがベッドの隣の定位置に辿りついた時、コンコン。と病室のドア音をたてた。