heure de la'nge〜天使の時間〜



「強すぎる願いは時に危険なもの。
君は、そんなに強く、何を願うの?」


愛佳が顔を上げようとした時、少しおどけた声が、頭上から降ってくる。


「……あなた、どなた?」


少し驚いたものの、持ち前の度胸ですぐに笑みを浮かべて問い返す。




男はにへらっと、顔を崩した。