人付き合いの仕方が分からないと言ったココに、おじさんは 「人付き合いの仕方?そんなのおじさんにも分からないさ。 だけど…人を退屈にさせなきゃ良いんじゃないかな。と俺は思うようになった」 若い頃の失敗から考えるとね。と笑う。 「退屈に?」 「そう。 ココちゃんは出来てるよ、少なくとも俺に対してはね。本当にこの時間は楽しいから」 ココはその言葉にどう反応すれば良いのか分からなかった。 ただ、無意識のうちにした嬉しい顔で、ココの反応はおじさんにとって充分なものと、言えた。