けれど、稀にその飴を食べても、完璧に記憶を失わない者がいる。 ユキはその、少数派の1人なのだ。 「どうだろうね。あの人もああ見えて、隙の無い人だから」 隣でユキのつぶやきに応えるのは、もちろんユウ。 彼の身は、ユキよりもっと数奇な運命の下にある。