その日の夜。 ココの部屋にて。 中学生のココには、宿題という制度が無くない。 そして、予習復習という行為もするつもりも無いココは、家で机の前に座るのは、テスト前だけである。 大抵、夜ご飯を食べ終えてから寝るまでのこの時間は、ユキやユウと喋る時間に当てられていた。 今日のこの、ココのお楽しみの時間は、ユキのこの言葉で始まった。 「ココーーー私、あの人の望みを叶えるために貴女を手伝ってあげられる自信が無いわ」