ココの返事を特別気にした様子もなく、青年は、言葉を続ける。 「はじめまして。僕は、大天使採用試験の君付きの試験官、ユウという者です」 「ユウ」の後を、隣にいた少女が継ぐ。 「はじめまして。私は、大天使採用試験であなたのサポートをさせて頂く、ユキ、です。よろしくお願いしますね!ココ!!」 「……よろしく、お願い、します……?」 そう頭を下げるココの顔は、見ものだった。