heure de la'nge〜天使の時間〜



「最初から期待してなかった」

「役立たず」



これらのふたつの言葉は、ココがずっと自覚していたものだ。


「こんな小さくて、何も役に立たないのに」


「出来るなんて期待してなかったから、大丈夫」



母が死んで、嫌々引き取ってくれた親戚の人達からかけられた言葉の数々だった。



だから、傷付いてはいない。


自分はやはり。



役立たずなのだ、と忘れかけていた事実を再確認しただけ。