千年呪い唄~強い想いの果てに~

雅司のお父さんは程なくしてなくなった。

医者も、「もう少し早ければ…」と、悔しさを隠しきれないと言った様子。

雅司の実家はお金持ち。

お葬式も盛大に行われた。

この時、知恵の三女が四歳。

「未だあなたに逢えないと言うのですか?」

知恵の独り言は雅司に聞こえていた。

「お前何いってるんだよ。」