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会社に着くと、受付嬢が俺に1オクターブ高い声で挨拶してきた。
前に何度か会社に訪れた時にはこんなにも声が高くなかったのを俺は覚えているからいつも目の前を通り過ぎる度に吹き出しそうになるのを押さえながら、おはようと返すのだが今日は機嫌が良くて
「おはよう。今日も一段とハイピッチな声だね。」と心の声が出てしまった。
隣でぷっと吹き出す妹尾。
受付嬢が唖然とした顔で俺を見るから、ヤバイ、やってしまったと笑顔を作り
「いやっ、毎日頑張ってるなって、感心してるんだ。これからもよろしく。」
赤面した受付嬢をおいて妹尾と俺はエレベーターに乗った。
そんな所を見られていたなんて思ってもいなかった。
「お前、朝からやっぱりおかしいわ。
美穂ちゃん相当な影響力あるよな。
やっぱり、結婚が絡むと男は腑抜けになるか。」
「うるさい、なんとでも言っとけ。
お前に俺の気持ちがわかるもんか。」
秘書室に顔を出してから社長室に入るのはいつものとおり。
親父の秘書の大友さんからの教えで秘書の顔付きを見ておくと、その先に就いている重役の様子がわかるというもんだと言われ、それはなるほどと納得して欠かさず顔を出している。
「おはようございます、社長。」
口々に挨拶してくる秘書達。
「おはよう。今日もよろしく。」
そう言って秘書室を出ながらふと、まりながいなかったことに気付いた。
会社に着くと、受付嬢が俺に1オクターブ高い声で挨拶してきた。
前に何度か会社に訪れた時にはこんなにも声が高くなかったのを俺は覚えているからいつも目の前を通り過ぎる度に吹き出しそうになるのを押さえながら、おはようと返すのだが今日は機嫌が良くて
「おはよう。今日も一段とハイピッチな声だね。」と心の声が出てしまった。
隣でぷっと吹き出す妹尾。
受付嬢が唖然とした顔で俺を見るから、ヤバイ、やってしまったと笑顔を作り
「いやっ、毎日頑張ってるなって、感心してるんだ。これからもよろしく。」
赤面した受付嬢をおいて妹尾と俺はエレベーターに乗った。
そんな所を見られていたなんて思ってもいなかった。
「お前、朝からやっぱりおかしいわ。
美穂ちゃん相当な影響力あるよな。
やっぱり、結婚が絡むと男は腑抜けになるか。」
「うるさい、なんとでも言っとけ。
お前に俺の気持ちがわかるもんか。」
秘書室に顔を出してから社長室に入るのはいつものとおり。
親父の秘書の大友さんからの教えで秘書の顔付きを見ておくと、その先に就いている重役の様子がわかるというもんだと言われ、それはなるほどと納得して欠かさず顔を出している。
「おはようございます、社長。」
口々に挨拶してくる秘書達。
「おはよう。今日もよろしく。」
そう言って秘書室を出ながらふと、まりながいなかったことに気付いた。
