いつか見つけてね2

梶谷さんは私のことを見て


「光信君には私から話しておくから水友は諦めさなさい。

私の下であなたは働くのよ。」


また、光信君と呼ぶ梶谷さんに私は


「イヤです。


私は光信の秘書になりたいんです。」


年上の梶谷さんに、役職のある彼女に水友の社長である光信のことを名指しで呼んでいた。


それから彼女の侮蔑したような目で見つめられ


私も何も言わないで見つめ返すと


「おい、


もうそのへんでいいだろう。


こいつの事いじめるな。」


と史君が間に入った。


「史君、

わたし。。。」


そう言って史君のことを見つめると


「あなたなら光信君の側で仕事やっていけそうね。

私に意見するなんて初めてだわ。」

そしてさっきまで冷たい視線で見られていた梶谷さんの目が優しく私のことを見ると




「卒業したらあなたは水友の秘書課に内定よ。




妹尾君に通達しておくわね。」



いったい彼女は誰なの?


言葉をなくした私に


「私はヘッドハンターなの。

水友に必要な人を探してるわ。

だから私は光信君とも親密な仲なのよ。」

と言って指をクロスさせて口元に指先を当てる。



この人は私の心の中にズタズタと土足で入っていくぐらいの面の皮が厚い人みたいで

光信とそれなりの深い関係なんだと思わされて顔から血の気が引きそうになる。



「おい、もうその辺にしとかないと社長にあなたが美穂にしたこと報告させてもらうよ?」


史君が少し声を上げて彼女に言うと



「あら、面白いことを言うわね。


あなたの言葉と絶大の信頼関係で続いてる私の言葉どっちを信じるかしら?」