いつか見つけてね2

あの女性の名前は梶谷さん。

水友系の関連会社で働いているらしい。

光信のいる水友じゃないんだ。。。

だったらどうして光信のこと君付けで呼ぶんだろう。

少し不安になりながら仕事をしたので思ったよりもはかどらない。


その時史君が私を会議室へ呼んだ。

もうあの二人が出ていってから大分経っていた。



「失礼します、美穂です。」

史君も桜和なので私は美穂で通ってる。それにアメリカだからインターンにはファーストネームで呼ばれても全く違和感がない。


「入ってくれ。」

そう言われてドアを開けると梶谷さんと史君がいた。


中に入って椅子に座らせられると梶谷さんが


「あなた日本で卒業したら働かない?」

と少し口調はキツイけれど

「どうなの?嫌なの?」

と立て続けに言われてすぐに返事ができないでいると史君が


「母さんはもう大丈夫だ。あとは父さんと俺がいるから美穂は日本へ行ったらいい。」


いずれは帰って光信の職場で働くつもりだった。

「あの、水友で仕事がしたいのですが。」

と私の意見を述べると


「あなた、卒業して水友?

そんなとこすぐに行ったらボロボロにされるわよ。

本社の人間がどんな人たちか知ってるの?」


本社の人、知ってるのは光信がいて妹尾さんとまりなさんが秘書をしていること。


「おい、まるで怪獣の住処みたいなふうに言うなよ。

お前が上手くいかなかったからってこいつがそうかはわからないだろ?」


「だって、お父さんもオジサンもいたのに私には無理だった。

ちょっと社長の息がかかっているってだけで腫れ物扱い、それだけならいいけど、そのうち仕事もさせてもらえないのよ!

何のために就職したのか意味分からないし。


だから今の仕事、やりがいあるの。」


「だから、あなたはうちで仕事するべきよ。」


二人で口論じみた言い合いをしているので私は


「あの、そんなに難しいんでしょうか。

他での就職なんて全く考慮してなかったんです。」


光信がいるから大丈夫と思っていたのに仕事をさせてもらえないのは困る。

私は彼と仕事がしたいのだ。