いつか見つけてね2

史君の会社に日本から出張で2人来た。


視察を兼ねた関連会社の人達。

史君が二人を連れて案内している。

男性は年配の部長さんで女性はアラサーぐらいの背のスラッとしたとっても綺麗な女性。

役職はわからないけど率先的に彼女が会社の視察をしている。


「あなたこのシステムの説明してくださる?」

私がデータ入力している画面を見て話し出したので

「あのっ、えっと。

私がですか?」


急に話しかけられてあたふたしていると


「あなたに聞いているのよ。この数値の意味わかってる?」


すると史君が


「彼女は社の者じゃありません。

大学生のインターンです。それが何か?」


史君に助け舟を出された私はすぐさま


「こっ、これはIKKOトレードの株価の推移を入力していますっ。

そ、してその会社との商談に向けての資料を作成しているところです。」


少しいきみすぎてどもってしまうと


「あら、インターンにそんな難しいことさせて

桜和君も厳しい人ね。」

と史君に話しかける。


「いや、これくらいやってもらわないとインターンでも取りませんよ。

コピーやデータ入力だけじゃ即戦力にはなりませんからね。」


「そう、それを聞いて安心したわ。

始動したばかりでどうなのかと思ったけど、光信君ちゃんとしっかりした人派遣させてたのね。」



光信君、、、という言葉に胸がギュッとにぎられたような感じになる。


この女性は光信にとってどんな人なんだろうと。

不安が押し寄せた。


その後は史君がこの二人を連れてオフィスから出た。


みんなふーっと緊張から抜け出たみたいな感じで一同見合わせる。


「あの人またやってきたわね。

もう、イライラしちゃう。

何様だと思っているのよ。いつもあんなふうに私達の仕事チェックしに来て。」

私にとっては初めて会う人だったけど、他のスタッフの方々はみんなあの人のことを知っていた。