お母さんは手術が終わってすぐに退院できた。
でもやはり術後だから体調はまだ優れないみたい。
今まで何でも自分でしていたのに、疲れやすくなったと言って私がなるべく家事をしている。
お父さんはそんなお母さんのそばになるべく付き添うように仕事の量を減らしているのか
毎日夜は家にいる。
昔は夜勤があったりしていたのに
「優秀な部下がいるから、任せておいて大丈夫なんだよ。」
と私とお母さんを安心させてくれる。
史君は毎日忙しく仕事しているみたいでここに来るのは週末ぐらい。
「ほんと、水友の社長は人をこき使うんだから。」
なんて言ってるけどアメリカの支社で頑張ってくれてるって光信が言ってたよ。
光信とはほとんどメールだけ、忙しい光信のスケジュールにぶつからないように。
私はやっと岳斗くんから大分前に借りていた本を読み終えることができた。
もうすでに書店に出ているその本は今ではベストセラーになっているんだって、こっちの大学に編入した私に教授が教えてくれた。
光信の仕事のこともこれで少しは理解できるようになったらいいんだけど。
なんていつか彼の役にたてる仕事ができたらいいなって思ってるって言うと
「奥さんになってくれるのが一番なんだけどな。」
なんて帰ったらすぐにでも結婚しようって言ってくれてるから、私はそのためにしっかり勉強しないとってやる気がみなぎてくる。
