「で、でも…」

先生は俯いていて表情すら分からない。



ただ先生は黙って僕に千円札を数枚、押し付けた。

「貰ってよ…」」

ここで僕が、お金を貰えば何か絶対に糸が切れる。


そう分かっていたのに僕は、

「…ぅん。」

と頷いていた。

「ソラ、ありがとう…」

先生の声は涙で震えていた。

「ど…どうして泣くの??」

僕にはユイの真意が全く分からなかった。