だから僕にはスタッフロールで映画館を去っていく人達の神経が分からなかった。


先生が席を立つならオゴってもらっている以上、なんの文句も言えない。

けれど先生は、そんな中の一人では無かった様で少し安心した。


スタッフロールも終わり照明が徐々に明かりを増す。

「はぁ〜面白かった。」

先生は伸びと共に映画の感想を一言で済ました。

僕も先生に合わせて伸びをしながら、

「ふぁ〜あ、そうだね。」

なんて言った。


ソコには人に合わす事で自分を隠す事を覚えた人間がいた。