自分のシートを見付けた。

一番端の窓側の席だ。


窓側は良い。

雲を突き抜けた時の景色が良く見える。

言葉では表現できない何とも言えない景色。


僕は頭を打たない様に、気を付けてシートに座った。

客室乗務員がシートベルトの確認に、狭い通路を駆け回る。


鹿児島を発つ最後にサヤカに、一通だけメールを送ろうと思い、携帯電話に手を伸ばしたが客室乗務員から電源を切るよう注意を受けた。

携帯電話の電波位でフライトに影響が出るのか不思議で仕方無かったけれど、素直に電源を切った。


飛行機が動きだし、滑走路へと向かうのが分かった。

徐々にスピードが上がってくる。


ジェットエンジンが、大きな音を立てると共に体が重力を感じる。

これがまた何とも言えない。


次の瞬間、僕とサヤカへの想いを乗せた飛行機は、高く空へと飛び立った。