腰掛けて一息ついて少し上を見上げると、搭乗案内のボードが忙しなく、めくら
れていた。

この音もまた空港独特の空気が漂っている。


誰もが誰かの為に。

誰もが何かの為に。


誰かに逢いに行く。

それまでの時間をカタチにした音だから…


サヤカまでの距離を、この音が示してくれるから。


今この瞬間、どんな音楽よりも世界で一番好きな音だった。