空港の中は人々が行き交い、アナウンスが流れ、賑わっていた。

この独特の空気が僕は、たまらなく好きだ。


誰もが誰かの為に。

誰もが何かの為に。


その想いが、ここには溢れている。



僕はオレンジ色の旅行用ケースを預け搭乗手続きを済ませる。

東京まで飛行機で行き、それから新幹線に乗って長野まで行く予定だ。


右手にはブラウンのボストンバックが一つ。


エスカレーターで二階へと昇り、搭乗口ゲートの前のイスに腰掛けた。