半ば強引に映画館へと入らされ席に座る。


2年位前も今と同じ様に映画を見たんだったかな…



あの頃に戻れたらな。
まだ純粋だったあの頃に。



映画が始まり、そんな想いは泡となって直ぐに消えた。



取り立て感想も無い映画だった、というより映画なんて見てなかった。



体を重ねて空を軋ませては僕の机の引き出しに、お金が貯まっていく不可思議な世界なんて消えてしまえば良いだなんて思いに更けていた。