大切な記憶

楓side





流星があれこれ考えている間、問題児の楓は





早く帰っておやつを食べたい…。





とまったく危機感を感じていないのであった。





「よし。これでいいだろう。」





隣からぶつぶつと独り言が聞こえてくる。




なにがよしなんだか…




なにもよくないよ



女たちが帰ってからずーっとスマホをいじっている。




私は今究極に暇だ。



早く帰らせろ。




「楓、帰るぞ。」




よっしゃー!



やっと帰れる!!




『はい……あ、』





これ一緒に帰るパティーンですか?



まじですか!?




『あの、これから用事があるので一人で帰ってもいいですか?』
   



「なにいってん。さっきみたいになるやろ!!ここは大人しく俺たちに送られればええねん!!」





学校でなければあんな奴らに捕まらないし。




と心の中でつっこむ。