大切な記憶






待つこと数十分__




ガチャッ__ぎぃぃ……






扉から覗いているのは三匹の子ブタ。






『何しに来た?』




女だろうが楓を傷つける奴は容赦しねーぞ。




「あ、あの。……私たちが、その、か、楓さんを…倉庫に閉じ込めました。…ご、ごめんなさい!!」




「「ごめんなさい!!」」





『ふーーーん…』





「か、楓さんがグスッ_あなた達とングッ_ずっと一緒に居るのッ_見て嫉妬しちゃって…それでグスッ_あんなこと…しちゃったんです…グスッ」






…そんなことでこいつを___








あかん落ち着け、落ち着け自分。






『……そうか。二度と楓に近づくな。もし、この約束を破ったらどうなるか、分かってるだろうな?』




自分でも分かるぐらい最後の方が冷たい声だった。






女達は小さい悲鳴をあげた。



涙目になっている奴もいる。




「わかったなら帰っていいぞ。」




冷たく言い放つ。




女たちはパタパタと足音を鳴らしながら屋上から出て行った。






深いため息が出る。




俺のせいで楓を傷つけたのか





楓を傷つけないように周りに根回ししねーとな。





ポケットからスマホを取り出した____