大切な記憶



私は今車で送ってもらっている。


車内は勿論無言。


だから外の流れる景色をぼぅっと見ている。


運転手さんは私の事を気にしていない様子だ。





「なぁ…」



…。



「おい…。」



……誰か喋った?




「おい、楓。」



無言だった車内が突然流星によって破られた。



へ?


なんかいきなり呼ばれた。



『なんですか?』




めっちゃ深い溜息つかれたんですけど!?



「俺の事…覚えてないのか?」



はぃ?いきなりどうした??



初対面のはずだよね??




「やっぱなんでもない。」



そう言い流星は車窓に目をうつした。



なんなんだ?


こいつ等はなんか引っかかる言い方ばっかりしてくる。




ちょっとしたもやもやを抱えながら車は進んだ。