大切な記憶



 
「ねぇ。……こいつ等をやったのは楓ちゃんなの?」


少しの間をあけ、恐る恐る聞いてきた。



信じられないという顔で。



見ていたはずなんだからわざわざ確認しなくてもいいのにね。



あれ?



でも確認…ってことは見ていない可能性が少なからずある。




騒ぎにならないようになるべく丸くおさめるか。




『さぁ?でも私がここに居たこと、誰にも言いませんよね?』



真面目ちゃんが裏庭で倒れている奴等の中に居たって知られたらたまったもんじゃない。


イメージが悪くなる。




「楓ちゃんがそうして欲しいなら誰にも言わない。俺たちだけの秘密にする。」





お!以外に話分かってくれるね♪




『ありがとうございます。』




お辞儀をして教室へ帰ろうと体の向きをかえた。