大切な記憶




生唾をごくりと飲み込む。



…なんだこれ?



全部、楓ちゃんがやったのか?



いや、そんなわけない。


女の子がありえない。



流星に視線を送る。



これは楓ちゃんがやったのかと言う意味を込めて。



しかし流星は何も言わなかった。



流星も見てないのか?



「なんやこれ!?」



俺の後ろから覗き込んできた日向が言った。



やばい、声がでかい!!



すかさず日向の口元を押さえるが…





「……誰?」




気づかれてしまったようだ。