彼と付き合う女って本当にしあわせものだろうな。
「葉月、お前もう女とは付き合わないのか?」
「そんなつもりはない」
即答だった。
女にもともと興味がないからなのか、まだ結のことご忘れられないのか。
きいても、教えてはくれないのは目にみえる。
「ん、てか葉月てお酒とかのむのか?」
こいつ、ちゃっかり大学デビューしてんじゃん。
「前ここで飲み会したときのあまりもの」
は!!
こいつ、俺以外についに友達できたのかよ!
喜ばしいことだが、素直に喜べない。
俺は俯いて、ぎゅっと下唇をかんだ。
「俺とものもうさ」
「今のもーとしてんじゃん、うい、かんぱーい」
葉月はそういうと俺の頬にグラスをコツンとくっつける。
イタズラっぽく笑う葉月。
こいつ~~。