「いや、別に俺得のためにしてほしいわけではなくてですね、、」


んーなんていおう。


難しいな。



俺は頭を抱えた。



「あたしのためにっていいなよー」


結が俺に近づき囁いた。



「言った所で誰が信じるんだよ」



「は?なにが?」



あ、やべ。つい葉月にも聞こえるくらいの声でしゃべってしまった。



「え、とですね、実は俺には死んだ結がみえてですね」



葉月が睨んだ。無理もない、誰が信じるか、この話。



「で、ですね、結はやり残した事があるらしくてですね、そ、それが」




「は?」



葉月の顔がどんどん歪んでいく。



こ、こわい。




「葉月とのえっちがやり残したことじゃないかと俺はにらんでるわけですよ」



語尾に近づくに連れ、俺の声はどんどん小さくなっていったのが自分でもわかった。




「何だその嘘は」



は、やっぱり嘘だと思いますよね