俺に気づいた葉月は視線をこちらへとむけた。 「おお、亜紀」 いつもと変わらない愛想のない顔をする。 「葉月、お前変わらないな」 「まあな」 冷静な彼に俺はただ何も言えないでいた。 なんて声かければいいのかわからない。 人の死に向き合うことは正直初めてで俺も混乱している。