「え、あんたあたしがみえるの?」



結はこの女の目の前に立ち、顔を近づける。


結は長身だから、少ししゃがんだ形になり顔を同じ高さにまでもっていく。



「はい、霊感が強いので」


結の威圧に圧倒されているのか、俯いている。




「うひょー!嬉しい!ねー友達なろ!あたし、相川結!生きてれば大学1年生だった!」



彼女の手をとりキラキラ目を輝かす結。



なんかもー



どっからつっこんでいいのか。


第一、俺はいじられ担当だから突っ込ませないでほしいわ。




「上原朱里です、法学部1年です」


結のハイなテンションとは真逆にクールに決めた上原さん。



って!

法学部1年てことは、葉月とおなじ!



「法学部なら俺の友達の相良葉月がいるよ!仲良くしてあげてね!」



「葉月はあたしの彼氏でもあるよ!あの子人と、関わること苦手だから仲良くしてあげてね!」



結と俺のテンションに慌てる上原さん。



仕方ない、俺らはこんなキャラクターだ。



少なくとも葉月は顔とルックスがずば抜けているから人気はあるはず。上原さんも葉月のことは把握しているだろう。