「これを葉月にいったらアイツどう思うかなぁ?」
意地悪っぽくそう呟くと俺をニヤニヤした顔でみてくる。
「絶対言うなよ」
「言ったところで彼はあたしのことなんてみえないけどね」
冷静に突っ込む結。
た、たしかに、そうだ。
俺さえ黙ってれば、葉月に知られることはない。
しかし、彼に隠し事を作るなんて死んでも避けたかったことだ。
あ~俺の性欲め~。
正直、童貞ってことで開き直っているせいか、誰とでもいいっていう考えが頭のなかにある。
ってこの考えこそが最低だな。
キャミソール姿の彼女が俺を見つめている。
「な、なんだよ」
「あたしが成仏できない理由て、生前のやり残したことがあるからなのかな?」
やり残し?
「心当たりあるのか?」
俺がそうきくと待ってましたと言わんばかりの顔で、俺のもとに近づいてくる。
ちょ。
こいつ、本当にヤバい。
えろい。
今成仏とかよりも、結のえろいからだにしか集中していない。
わかっている。
俺は変態だ。