幼なじみ

ーSIDE Kanataー


先ほど滝川と園内に入っていった梨奈を見る。


………なんだよ、あいつ。

あんな可愛い格好しやがって。



「お待たせ」

そう言って俺の腕に自分の腕を絡める。


「おぉ、真由か」

「何暗い顔してんの?早く行こっ」

真由に引っ張られて俺も園内に入った。




「ね、ペンギンショーあるって!行こーよ」

………って俺の返事待たずにもうそっちに向かってんじゃん。


ペンギンか。

確か梨奈も好きだったよな。


イルカの次くらいに。




……ならあいつもいるかもな……。



「きゃーー!カナ!みて!可愛いー!」

「カナって呼ぶな。確かに、可愛いな」

「ップ…あははは!奏汰って意外と可愛いとこあるよね」

「んなことねぇよ」



「だって顔に似合わずペンギン好きなとことか?」


「顔関係ねぇだろ」


「いいじゃん!ギャップ萌え!」


……そんなん求めてねぇっつーの!



真由は相変わらずよく笑う。


いつもその笑顔に救われる。


………だからかな。


……こいつとだけは切れねぇんだ。



他のやつらとは簡単に切れたのに。