「いっちゃった。」



名前聞きたかったなぁ~。







私はそんなことを思いながら入学式の会場へむかった。




新入生はもうみんな会場にいた。
私も自分の席に座り始まりを待った。





「あのさ、」


隣の席だった男子が話しかけてきた。


「さっきたおれそうになってたよね?大丈夫だった?」


その人はとても爽やかな笑顔を浮かべていた。


「はぃ。えっと…」

倒れそうになったと見てたんだ



「あ~!僕は海斗、水野 海斗!」



「みずの かいと君?」



「うん!海斗でいいよ!」



「私ゎ橘 実夢です」

なんだろう?この人…。すごくなれなれしい人…


「実夢、みゆ、みゆゆ、みゆゆん!」



「みゆゆん!?」



「よろしくな!みゆゆん(笑)」



「え、あ、うん…。」



入学そうそう変なあだ名をつけられちゃった…。



私はびっくりしてきょとんとしていると、
海人はそんなことおかまいなしに笑っていた。




気づくと私もつられて笑っていた。