私ゎゆっくりと目を開けた。
「…大丈夫か?」
そこにいたのは今朝見た彼だった
少し息をきらして、でもその大きな手はしっかりと私を抱きしめてくれていた。
「ごっ…ごめんなさい!」
「何で君があやまるの?」
彼は少し汗をかいていた。
「あの、重たくなかったですか?それに、そんなに息きらして…ごめんなさぃ」
「急に倒れそうになってたから走って来たんだよ」
そっか…。私が…
「あの、ありがとう……ございます…」
どうしよう…ドキドキする。
たぶん顔がとても近くにあるからだと思う…
「どういたしまして」
少し微笑んで彼はいってしまった。
これが彼と初めて話す最初の会話だった。

