始まりの春、終わりの冬


!!!


ぃや…。




手がお尻にあたってる…。



…いや!!


「あの、離してください!!」

「ね?入ってよ」



「誰か、助けて…(泣)」



実夢が小さな声で叫んだその時だった、



ドンっ!


誰かが私の前にたった。



実夢は、目を見開いた



里留くんだ…


その背中はとても大きくて、力強くて、暖かい。


何だかとっても安心する。



「先輩、すみません。このあと用事があるので、実夢はここで失礼させていただきます。実夢いくぞ!」





「う、うん」



里留くんは、しっかりと私の手を握ってくれていた。まるで勧誘の先輩たちから私を守るように…



少し歩いて、校舎の裏側に行った。



「…はぁ~、やっと先輩たちのいないとこにでれた。大丈夫だったか?その…//触られてただろ?」



里留は少し頬を赤くして言った。





「うん……あの、ありがとう…助けてくれて」



どうしよう、まだ声が震えてる。







そんな実夢みていた里留は、実夢のそばに行き、抱きしめた。


ぎゅ………。