始まりの春、終わりの冬




教室に入り自分の席に座った。



里留くんはもう学校へ来ていた。



「お、おはよう!里留くん」





「・・・」


あれ?無視されちゃったかな…?
まだ昨日話したばっかりだし、



実夢は静かに自分の席にすわった。



授業中も里留くんのことが気になって集中できなぃ、



キーンコーンカーンコーン







やっと、授業も全て終わった。




授業中の里留くんは、何をしていてもカッコよくみえて目をはなせなくなってしまう…。



だからできるだけ見ないように
気を付けた。




頭がよくて、運動ができて、完璧な里留くん_。



そんな里留くんだから好きになる女子も多かった。



私もその一人だからよくわかる。


昨日、私は里留くんに一目惚れしたんだってやっと気がついた。


これが 恋 なんだって自覚した。
だって、里留くんのことが頭からはなれないから…///


だから、里留くんのいいところもたくさんしってる…



でも気づくたびに里留くんとの差を感じる…
そのたびに悲しくなってる自分がいる。



だから、実夢は里留くんから少し離れてみることにした。




私は速歩きで外に出る。





外にでると部活動勧誘がおこなわれていた。



「ね~君!サッカー部のマネージャーなんてどう?」


「野球部のマネージャーやらない?」


「テニス部入らない?楽しいよ」





実夢の回りにもすぐに部活動勧誘の人が
ありふれた。




「あの…そんなたくさんに言われても困ります、ごめんなさぃ」




「いいじゃん!いいじゃん!入ってよ」



男先輩に手首をつかまれてしまった。




「あの…そんなに近寄らないで…困ります…。」



「きゃ!!」