カーテンの隙間から光がさしている。
「そっか、昨日あのままねちゃったんだぁ…」
実夢は昨日のことを思い出しながら学校へ行く支度をした。
「う~ん・・・」
「どっちの髪型の方がいいかな?…」
・・・
「…よし!決めた、いってきまーす!!」
「いってらっしゃい」
お母さんは、私を女でひとつで育ててくれた大切なお母さん。
私が小さい頃に、お父さんと離婚しちゃって、私はお父さんのことをあまりおぼえていないけど、お母さんがいれば大丈夫!!
実夢は勢いよく玄関の扉を開けた。
学校に向かっている途中、海斗にあった。
「おはよう!海斗」
「おぅ、実夢か!はょ~!今日の髪型にあってんな!」
「本当?ありがとう♪」
「おぅ…///なんか、今日のお前素直だな(笑)」
「いつも素直ですよ~だ(笑)」
「ばか言うな!!」
「いつも真面目です!あはは(笑)」
笑い声とともに、海斗と学校へ向かった。
・・・
この時が一番幸せだった。
過去の私。どうかこの時を大切にして、そして辛いとき、悲しいときの支えになりますように…
過去の僕…いや、水野 海斗!
今を大切にしろ!素直になれ、
そして、実夢…。僕は、今でも思うよ。この時がもっと続けばいいのにと願うよ…。
僕は、実夢のことが…。
いや、きっと…
これからおこる悲しい未来なんてまだ
その時は、知らなかったから……。