元彼と私

「はーい。皆、席に着いてねぇ~♪」

「炸ちゃん~。」

「何かしら?レン君?」

「転校生こんのー?」

「あら、転校生じゃないけど、2年ぶりにくる子なら今居るわよ♪」

「まじ!え、誰?」

「飴萌冬奈さんよ。皆知ってるかしら?」

「あ!噂なら聞いた事有るよ!」

「え。どんなの?」

「たしかぁ~」

「はいはいっ!話は放課にしてね。
じゃあ、入って来て良いわよ♪」

「はい・・・。」

(あ、あの子知ってるよ。)

(あ、確か律の元カノだろ?例の。)

ヒソヒソヒソ・・・

「静かにしてね♪自己紹介してくれるか

しら?飴萌さん。」

「はい。飴萌冬奈と、言います。
よろしくお願いします」

「冬奈さん?好きなものとか、答えてくれると皆も話しかけやすいと思うから。
答えてくれると嬉しいわ♪」

「趣味は、ゲームをする事。
 
 好きな物はお菓子とふわふわした物
です。」

「ありがとうね。じゃあ、
柴崎 れん君の、隣に座ってくれるかしら?窓際の一番後ろね♪」

「はい。」
はぁ~。律が居ない教室で良かった。
キーンコーンカーンコーンー
「はい。授業終わり。」

「きりーつ れい 有り難うございました。」

「ねね? 飴萌冬奈さんだよね?」

「はい。そうですけど、何か?」

「ねぇねぇ、あの、黒野律と
付き合ってたんでしょ?」

なんで、そんなに広まってるんだ。

「はい。そうですけど?」

あぁ、この際聞いてしまおう。

「あの・・・」

「ん?何?」

「黒野律の教室ってどこですか?」

「え?ここだよ?」

え・・・。嘘・・・。

そんな、嘘だろ・・・。

まじ 人生オワタ(・д・)

「ちーす。」

「お前!おせーぞ!」

「わりぃ。わりぃ。」

「あ、なぁなぁ 飴萌冬奈来てるぞ」

「まじで?」

「ほら・・・。」

指を指された。

少しびっくりした。

余りにも、外見が変わったものだ。

あんなにも、可愛かった律が、

背は180ぐらいあって、

ピアスをはめていて

メガネをかけていた。