「何って……何で里原くんがいんの~!?」



「よぉっ小嶋」


一瞬だけ私を見てから部屋の中にいた…玲央くんにまた視線を向けた。



「“よぉっ”って…そんな呑気なこと言ってる場合じゃないでしょ!?」



「…っ!?」




えぇっ!?ちょっ…!!




「…そうだっけ?」


夏凛ちゃんがそう言っている間に玲央くんは私に近づいてきて…
私の腰に手を回し自分の方にグッと引き寄せシレっとそう答える。



「……。まぁいいわ。それより…何であんたがここにいるわけ?」



「何でって…未亜ちゃんのお願いだったし。ねっ、未亜ちゃん」



「へっ、あっ……うん…」


夏凛ちゃんに言ったあと玲央くんは私に話を振ってくる。
そんな彼をチラッと見てそう答えた。



「へぇ~……ん?ちょっと待って…?もしかして、お泊り?」



「まぁ結果的には…そうゆうこと?」



「えぇっ!?嘘…っ!?未亜ちゃん大丈夫っ!?こいつに変なことされてないっっ!?」


玲央くんが普通に言うと夏凛ちゃんは急に声をあげて私の両腕を掴む。



「えっうん…大丈夫…っ」


若干、彼女の気迫に押されそうになりながら言葉を述べた。




っていうか…“変なこと”って、どうゆうことかが分からないけれど…。




「って、おい!お前なぁー!!!俺がそんなことするとでも思ってんの?」



「めちゃめちゃ思ってるしぃーー!てか今だって、そうじゃんっ!!」


二人の攻防が、どんどんヒートアップしていくのが分かる。



「今って……これのどこがだよ?」



「っっ…」


玲央くんはそう言って腰に回した腕の力を強めた。